メリット
- 長距離移動時の燃費の良さ
- アクセルレスポンスの良さ
- 室内静寂性の高さ
- 重量税が免除になる
長距離移動時の燃費の良さ
高速道路や信号機の少ない田舎の下道で、車を止めることなく走り続ける事ができる道路では、リッター20㎞近く走ります。
お出かけ前に燃料を満タン(56L)にしておけば、理論上1,000㎞位は走るので途中で給油する必要も少なく非常に楽です。
新車購入時の6年前は、九州だと軽油はリッター90円だったんですけど・・・
最近は燃料の高騰で走行コストも上がっているのが悩みの種です。
アクセルレスポンスの良さ
ディーゼルに乗るメリットは何といってもこのトルクフルな走りですよね。V8エンジンクラスのトルクと言われています。
加速時や坂道でのストレスは全く感じることは無く、アクセルに反応してグングン加速してくれます。
高速道路の坂道走行や、パーキングから出る時の合流時の加速は乗っていて本当に気持ちが良いです!
大人が5人乗っていても1人で乗っている時と変わらない、強力な加速を味わえるほどのトルクです。
ディーゼル車のアクセルレスポンスの良さは、実用性の高い2,000回転で最大トルクに達するので、追い越し時や車線合流時などスムーズに行うことができるのが最大の利点かと思います。
室内静寂性の高さ
初代CX5の登場から5年が経過したのちに全面改良されて登場した、筆者が乗っているCX5のKF型。
開発担当者から「現行車から性能を最もジャンプアップさせたのは静粛性」というほど「音」には拘って作られたみたいでディーゼルエンジンとは思えない静寂性です。
アイドリング時のエンジン音は「カラカラ」しますが、走行中はあまり気になりません。
車内では走行中も会話や音楽を楽しむことができます。
重量税が免除になる
名称 | 対象となる税 | 説明 |
エコカー減税 | 自動車重量税 | 排出ガス・燃費性能に優れた自走者に対して軽減 |
グリーン化特例 | 自動車税・軽自動車税 | 燃費性能の良い車とされる対象車を購入した場合、翌年の自動車税・軽自動車税が軽減。 |
環境性能割 | 自動車取得税の代わりに導入。 自動車を取得した取得者に対して課税される税金で、 環境負荷に応じて税率が非課税~3%の4段階ある。 |
クリーンディーゼル車は「自動車取得税」、「自動車重量税」ともに非課税で自動車税は約75%の減税と税制面で大きく優遇されています。
エコカー減税は2026年4月30日まで(車両の新規登録日)
グリーン化特例は2026年3月31日まで(車両の新規登録日)
デメリット
- 街乗りの燃費は良くない
- 電子部品の故障が多い
- オイル交換のコストがかかる
- ガソリン車と比べて値段が高い
街乗りの燃費は良くない
筆者のCX5も街乗りの燃費はだいたい10㎞~11㎞といったところです。最近のガソリン車だと15㎞位走る事を考えると見劣りしてしまいます。
ガソリン車と比べ車重が重いので、STOP&GOを繰り返す街乗りは不向きなのでしょうか?
長距離移動が少ない人には、燃費面ではディーゼル車はあまりお勧めできません。
またクリーンディーゼル車はDPFと呼ばれるフィルターで「すす」をキャッチし燃焼させています。1回の走行が少ないと「すす」の燃焼が終わらずDPFが詰まってしまい故障の原因となると言われています。
電子取り扱い説明書にも明記されています→CX5 電子取り扱い説明書
電子部品の故障が多い
ディーゼル車とは関係ないですが筆者のCX5はナビ、電動ミラーが故障しました。ブロアモーターも怪しいです。
ナビの故障時は原因が分からず、かなり困りました。原因はモニターだったのですが、当時は何度もディーラーに通ったのを覚えています。
マツダコネクトは結構フリーズしたりして不具合が多いみたいです・・・。
リセットして再起動すれば治ることがあるので試してみましょう。
マツコネリセット方法
音量ボタン+NAVボタンを10秒長押し
電動ミラーの故障も多いようで、筆者のCX5も格納時に完全に閉じず、閉じる途中45度位の角度で止まるようになってしまいました。
ブロアモーターはエアコンの風を起こす扇風機のような部品(助手席の足元にあります)ですが、この部分から何とも耳障りな「キーン」という音が走行中頻繁に起こるようになりました。
一度部品を外して現物を確認してみると、確かに「キーン」という音がしていたので原因は「ブロアモーター」だったと思うのですが、症状が時々しか出ないので現在も交換はしていません。
当時ディーラーにも行きましたけど、時々しか「キーン」音はならないので原因の特定には至らず修理はしてもらえませんでした。
中古で安いのがあれば自分で交換しようかなと思っています。
オイル交換のコストがかかる
ディーゼル車はガソリン車に比べオイル交換の頻度が高く、オイルとオイルフィルター交換に要する費用が多くかかります。
MAZDAも基本的には5,000㎞走行もしくは半年での交換を推奨しています。(シビアコンディション)
オイル交換が多い理由は、クリーンディーゼル車はDPFの再生で「すす」を燃焼させますが、その時にオイルに燃料が混ざる現象が起きるので早めにオイル交換をしなければなりません。またディーゼルエンジンオイルは洗浄効果や防錆効果を高められた特徴を持っている為、早めの交換が必要となります。
燃料代は10円~20円の価格差があってなんだか得した気分になりますが、オイル交換や他の整備代、ディーゼル車の価格差を入れると、ガソリン車との維持費はほとんど変わらないような気がします。
ガソリン車と比べて値段が高い
ガソリン車
ディーゼル車
CX5の車両価格は、ガソリン車よりもディーゼル車のほうが高く設定されています。現行のスマートエディションで比較してみます。
ガソリン車は¥2,766,500に対して、ディーゼル車は¥3,085,500です。価格差は31万円以上あります。
CX5ディーゼルを買うべき人
筆者が考える「こんな人だったらCX5を買ってよかった」と思えるだろうという理由を考えてみました。
休日は遠出が多い人
前述しましたが、CX5のディーゼルは長距離走行が得意です。「高速道路での燃費」、「カーブが続く峠道での走り」は運転してて快感そのものです。
休日には少し遠くに買い物に行く人や、頻繁に家族でお出かけする人にも向いていると感じます。
また盆や正月に里帰りする時など、高速道路と田舎道を多く走る人にとってはメリットを最大限活かすことができるでしょう。
走りにこだわりがある人
車を運転していて、上り坂を登らない車程ストレスになることはないと思います。
曲がらない、止まらないはまだ我慢できても「走らない」はちょっと困ります・・・。
この車に至っては走りに関してストレスを感じることはありません。ここは断言できます。
高速道路の「登坂車線」でも「大人5人乗車」していても走りは変わらず追い越し車線でグングン加速できます。
まとめ
筆者はCX5 KF型(XDLパッケージ)を通勤メイン(約10分)で使っていて、現在の走行は55,000㎞位ですがエンジンに関しての不調はまだありません。クリーンディーゼルエンジンのチョイ乗りはDPFの再生時間の関係でおススメされていませんが、筆者の場合は今の所問題ありません。
できるだけ休日に30分以上走行するよう心がけていて、それが良いのかわかりませんが、エンジンの不調は全くないです。
DPFの再生は水温が50度以上、走行時速30㎞以上などの条件があるそうですが、走行中はDPFの再生に気付かないことがほとんどです。(夜間走行中は煙がモクモク出る時があるので後続車のライトで気づきます)
「CX5」という車はとても完成度の高い、良い車だと思いますが、ディーゼルエンジン車を選択する場合はディーゼルの特性を理解したうえで購入するべき車なのかと思います。あまり遠出しない人にはメリットが薄い車だと筆者は捉えています。
とは言っても、ディーゼルのCX5乗りである筆者からすれば、加速のストレスはないし、よく曲がるし、長距離運転は快適だし、運転していて楽しい車なのでCX5ディーゼル車の運転を体験してほしいと心から思います。