米国株に投資すると、為替変動のリスクはつきものです。
日本円で生活している我々にとって資産の増減に大きく影響してきます。
・為替変動による資産の増減の仕組み
・為替変動に過度な心配は不要な理由
100円で1ドルの株を買ったとして、その後、円安になれば儲かりますし、円高になればドルの価値が下がり、資産が目減りしてしまいます。
直近10年~50年の米ドル/円レートの変化率
・過去約50年→約2.1%の円高
・過去約30年→約1.4%の円高
・過去10年→約1.6%の円高
これはあくまでも過去の実績ですが、長期にわたって、年率1.4~2.1%は変動しているということになります。
今後もこの2%程度の為替変動の影響を受けることになるでしょう。
円安で資産が増えることもあれば、円高で資産が減ることもあるということです。
仮に毎年2%円高になっても資産は増える
前述の通り、為替は年率で2%ほどの変動になります。
これがもしも、毎年2%ずつ円高になっても、株の利回りでカバーできるので資産は増やすことができます。
[米国株利回り5%、年2%の円高]
1ドル100円で10,000円(100ドル)分購入
米国株利回り5%(100ドル→105ドル)
年2%の円高で1ドル/98円(105ドル=10,290円)
→2.9%増える
仮に円高が進んだとしても、それを超える利回りで運用できれば、資産は増え続けることが分かると思います。
円建て資産だけど、円安で資産が目減りする
「為替リスクがあるなら、日本株で良いのでは?」と感じる人がいるかもしれません。
しかし、円安が進めば、相対的に日本株や銀行に預けている円貨の価値は減っていきます。
米国株をはじめとする海外の株を保有することは、円安に対する備えにもなるんです。
米国株投資の為替変動リスク
①円高が進んでも、米国株のパフォーマンスならカバーできる。
②為替レートの予想をして、為替変動リスクの対策をするのは難しい。
③預貯金や日本株などの円建ての資産だけでは、「円安」が進行した時に資産が目減りする。
まとめ
米国株などの海外の資産を持つには為替変動リスクがありますが、そこまで過度な心配はしなくていいと思います。資産を日本株(日本円)だけで運用していても、円高が進行すれば、輸出企業が多い日本株は大きく売られ資産は目減りします。
むしろ、円安になった時のリスクヘッジができるので、米国株は持っておいた方が良いでしょう。