ドル・コスト平均法とは、価格が日々変わる金融商品を一定額ずつ分けて定期的に購入することで、平均買い付け単価を抑える方法です。
ドル・コスト平均法のメリット
メリット①
ドル・コスト平均法は、定期的に同じ金額を投資していく手法のため、始めるタイミングに悩む事無く開始することができます。
値動きを読んだり、分析する必要がありませんし、定額を決まったタイミングで積み立てるので、初心者でも簡単にできます。
メリット②
毎月の買い付け額を決めておくことで「安いときにはたくさん買い、高いときには少なく買う」ことができます。
これを長期的に続けていくと結果的に購入価格が安定します。
メリット③
ドル・コスト平均法では、買い付けをする時に値動きを細かく読む必要がなく、ゆっくりと確実に自分の資産を増やしていくのに適しています。
短期的な損益はきにせず、長期的な目線で着実に資産形成するのに最適です。
注意点
ドルコスト平均法の注意点
ドル・コスト平均法だと必ずしも利益が取れるというわけではありません。
値動きによっては一括投資の方が良かったということもあります。
短期的な損益は気にせず、売買を繰り返さない「強いメンタル」と「投資スタイル」が大切になってきます。
リーマンショックでは暴落前に株価が戻るまで5年かかっています。
手数料が割高になる
株式手数料は、通常1度の取引額が小さいと手数料率が高くなり小額で買い付ける場合、トータルの手数料が割高になることがあります。ノーロード(購入手数料無料)の投資信託を選んだり、積立NISAで購入することをおすすめします。
短期の投資には不向き
ドル・コスト平均法は短期間で大きな利益を出す手法ではありません。安値と判断して大量に買うなどのコントロールもできません。長期投資を前提として定額を定期で購入するという仕組みは、投資初心者にはメリットですが、短期間で大きなもうけを狙いたい人には不向きと言えます。
ドル・コスト平均法がおすすめな理由
タイミングを選ばずに投資ができる
毎週や、毎月を設定したら機械的に定額を購入していくので、ほったらかしにすることができます。投資に時間をかけることができない人にとっては良い投資法となります。
高値づかみを回避できる
相場に関わらず購入額が固定されているため、価格が高いときに購入口数が少なく、価格が安いときには多くの株式を購入することができるため、株価の値動きを読む必要もありません。
値動きに翻弄されない
株価が下がっても、「多くの株が購入できる」と考えれば毎日相場をチェックして一喜一憂する必要がありません。
まとめ
平均的に安定した結果を得られるのがドルコスト平均法です。積立NISAを利用して積み立てていくのがおすすめです。
最後に、ドルコスト平均法は長期で右肩上がりの銘柄(ETFや投資信託)に投資しなければ意味がありません。
右肩下がりの個別銘柄などに投資しても投資額は平均にできても、資産は増えません。
長期のチャートを見て、右肩上がりの米国株や分散されている全世界株などに投資しましょう。米国はこれからも人口が増え続けるので、経済は拡大し続けることが予想されています。
株式相場でプロの機関投資家に勝つためには個人投資家の最大のメリットである「時間」を有効に活用し短期の値動きに左右されず、自分の資産をコツコツ育てていきましょう