2001年から2017年まで16年間、毎月10,000円、賞与時20,000円を購入していました。
2008年のリーマンショックで含み損60万円まで行きましたが、2017年積み立てた金額の倍近くで売却する事ができました。
売却した理由は、単純にリスクを分散することを知ったからです。
現在は毎月1,000円、賞与2,000円の購入に控えていますが、従業員持ち株会のメリット・デメリットをまとめておきます。
従業員側のメリット
従業員持ち株会は自社の株式を購入することで働くモチベーションを保ちつつ、会社の繁栄に貢献できるよう従業員のやる気向上につながる。
小額から購入できるし、奨励金が10%出ていたので社員にとっては大きなメリット。
売買に関してインサイダー取引が適用されない。一般社員には決算の情報などは入ってこないとは思いますが、定期的な株の売買を目的として設置している為、インサイダー取引は適用されません。
毎月自動的に給料や賞与から一定額が差し引かれ、自社株の購入に充てられます。そのため資産形成がしやすくなります。
証券会社での売買が不要で気軽に株式の購入ができる。
会社側のメリット
従業員が会社への依存度が高くなる。
自分が勤務する会社の株を保有する為、従業員に経営への参画意識が生まれる。
株を発行する会社側にとって最も重要なのは、会社の運営権を守る事です。従業員持ち株会は、会社側からすれば長期で保有してくれる安定した株主です。
また従業員持ち株会は、一般の株主より自社の経営方針に好意的であり、第三者の一般株主から自社株を大量に取得される敵対的買収の防止にもなります。
より多くの従業員が持ち株会に加入することは会社の安定した運営に大きなメリットがあります。
従業員持ち株会のデメリット
株価が下がると従業員の資産が減少する。
収入と資産が勤務する会社の業績に依存しやすくなります。業績が下がり賞与がカットされる事もありますしその際、株価も下落する可能性があります。その結果投資した分の利益を回収できなくなる可能性があります。
株主優待は受けれない。
まとまった資金が必要になった時に株価が下落していても売却せざるを得ない。
まとめ
従業員持ち株会は低リスクなのでうまく利用すればよい資産運用の手段の一つだと思います。
しかし注意点としては売却時だと思います。
提携している証券会社に個人口座を開設しておく必要がありますし、売却を決断しても2週間くらいは時間が必要です。
おのけんの会社では100株単位での売却しかできませんでしたし、10株単位は会社に買取してもらう必要がありました。
やはり資産運用の基本は貯蓄と投資を併用しリスク分散を行いながら、運用しなければいけないものです。私は運よく投資した額の倍近くの利益を得ることができましたが従業員持ち株会は、長期で運用し急な出費には貯蓄で対応できるようにしましょう。