株式の配当で所得がある人は年収によって総合課税と分離課税を使い分けましょう!
この記事は筆者が2023年分の確定申告をした時に、還付金が昨年より減っていた為になぜ?と思ったことがきっかけで書いた記事になります。
結論から言うと、総合課税で申告した場合、還付金は10,764円、申告分離課税で申告した場合、還付金は29,924円になりました。
外国で徴収された税金額は35,555円で、約84%回収ができました。
ちなみに殆どの人が海外で支払った税金10%を完全にとり戻すことはできず、約80%程度だと言われています。
外国で支払った税金は証券会社が発行する「特定口座年間取引報告書」で確認できます。毎年1月10日前後に発行されます。
総合課税と分離課税の損益分岐点
ネットなどで色々検索してみると・・・
損益分岐点=「年間所得900万円」
と、一般的には言われておりますが、筆者の課税所得は900万円もありません💦
日本の所得税は累進課税で、所得が上がれば税率もがっていきます。申告分離課税を選択した場合の所得税率は一律で「15%」なので、総合課税を選択した時の税率が15%を超える場合は申告分離課税を選択した方がお得になるということですが・・・。
考え方
当然ですが、納めた税金が多い人は還付金が多くなり、納めた税金が少なければ還付金も減っていきます。
e-Taxで色々入力して試した結果、ふるさと納税の金額を多くすると還付金に影響が出ていました。実際の計算方法は非常に複雑で、しかも人によって違うので正確な金額を出すのは不可能かと思います。
計算式は?
国税庁のホームページに計算式があります。
所得税の控除限度額=その年分の所得税額×(その年分の調整国外所得金額/その年分の所得総額)
下の画像は筆者の2023年分(令和5年)の総合課税で申告した場合と分離課税で申告した場合の還付金の違いです。
- 給与収入 819万円
- 給与収入妻 108万円
- 扶養家族 妻・子1人(17歳)
- 配当収入 39万円
控除は基礎控除、配偶者特別控除、扶養控除、社会保険料控除、生命保険料控除、寄付金控除で合計約250万円でした。
まとめ
結局、今回の記事で伝えたかったことは、e-Taxで確定申告する時に「総合課税」、「申告分離課税」どちらが還付金が多いか試した方が良いんじゃないか?ということです。
筆者は年収900万円有りませんが、巷では「年収900万円以下は総合課税がお得」と、言われておりますが結果は逆で「申告分離課税」の方がお得でした。
税金に詳しい人などは理由を説明できるのでしょうけど・・
税金に関してはあまり得意じゃない!という人は「総合課税」、「申告分離課税」どちらで申告するかを、税務署に提出する前に両方試してみましょう!